よけいなお話8

よけいな話7で「線形計画法」という数学があるといいました。線形計画問題は計算機で簡単に解けてしまいます。

じつは、この問題は線形計画問題のひとつなのです。みなさんがお使いのExcelには線形計画法のプログラムが「ソルーバー」という最適化プログラムの中に入っています。興味のある方は勉強して下さい。

上のワークシートで水色のところはデータです。緑のところは計算式が埋め込まれています。どんな計算式が埋め込まれているかは、ご自分で考えて試してみて下さい。合計金額のところは赤くなっていますが、これも計算されて決まる値ですから式が埋め込まれています。そして、この値をできるだけ小さくするように、黄色いところの値を決めたいのです。黄色いところを変数とよびます。ソルバーはこの値を最適に選んでくれるのです。

このホームページではできる限り一般の方にも中学生にもわかるようにと、徹底的に数式を使わないようにしているのです。Excelで「計算なんてまっぴら」の方は、飛ばしていただいて結構です。

われわれのような人種にとって、数式を使わずにORを説明することは、なかなか辛いことなのです。しかし、ものごとの本質はご覧になってきたように、かなりのことが図で説明できるのです。

学生達にはこう言っています。「数式があったら"図"を描け、図があったら"数式"で書け」と。

われわれも学生時代に、関根師匠からすべてと言っていいくらいに図を描かされました。安定論の話の中で「リャプノフ関数」の絵をまで描かされたんですよ。