若山先生へ
大変ご無沙汰しています。
最近は、カメラで蝶の写真を撮るのを趣味にしています。
なかなかよい写真が撮れず、こんな写真ですみません。
写真以前で、蝶を見つけるのが大変な、まだそんな状況です。
写真は、ミヤマシジミ(♂♀)です。
では良い年をお迎えください。(2013/12/25)
伊藤勝啓(13期1982年卒)
ミヤマシジミ
写真を掲載いただき、大変恐縮です。
こちらは、ウラゴマダラシジミです。
絞りを開放でとっているため、ピントが甘くなってしまいました。
家に帰ってPCで見て初めて気づくことが多いです。
カメラのモニタで見て、いいと思ったものに良い物が少なく、ダメに見えるものが良かったりします。
うまく相関が取れなくて苦労してます。
伊藤勝啓(2013/12/27)
ウラゴマダラシジミ
春先の蝶の観察は、この蝶々から始まります。
図鑑もこの蝶の記載から掲載が始まっているものが多いです。
ギフチョウです。
3月下旬から4月上旬の短い期間にしか見られません。
この時期は気温が低く、夏場のアゲハチョウと違って撮影しやすいから、好きです。
アゲハチョウより二回りほど小さい蝶です。
浜松では、北部の渋川地区で保護している場所があり、
その場所に行けばほぼ確実に見ることができ、恵まれた環境にあります。
東日本など関連地には、ヒメギフチョウという別の種類のギフチョウがいます。
春を代表する蝶です。(12/28)
ギフチョウ
京都大文字山ウォーキング
京都「大文字山」の「大」の字の横棒あたりからとった写真です。
下から見ると大したことないのですが、登ると1時間以上かかります。
建物の間に見える森2つは、手前が節分祭で有名な「吉田山」、向こうが「御所」。
緑のラインが交差するあたりが、加茂川と高野川の合流点、「鴨川デルタ」です。
吉田山の上辺りの茶色の建物周辺が、京都大学のキャンパスです。(12/28)
明けましておめでとうございます、本年もよろしくお願いします。
暮れに帰省した息子に、HDDをフォーマット(正確には、パーティション分割)され写真データほかが読めなくなり、暮れから昨日までこの復旧に追われておりました。(これで
K大学の情報学科だから参ってしまう)
データ復旧ソフトを購入してデータ自体はかなりの数が修復は出来ましたが、もともとどれくらいの数があったかも分からず、またディレクトリ構造(ファイル構造)での修復ができないため、全体のどれくらいが修復出来たのか、未だ分からない状況です。折角の正月休みも、データ復旧に費やした一週間でした。
途絶えていました、蝶の写真の続きを送付させていただきます。(1月5日)
ウスバシロチョウ
「春の蝶」の代表としてもう一種類、「ウスバシロチョウ」です。
寒い時期の蝶ということで、ギフチョウ同様、「毛皮のコート」をまとっています。
静岡県西部では、浜松市北部の少し標高の高いところより北で見られます。
写真で見ると違うことが分かりますが、野外で見た場合は見慣れないと、最初のうちはモンシロチョウと区別がつきません。
飛び方に特徴があり、羽を広げた状態で止めて「滑空」をします。
慣れてくるとこの飛び方を見て、モンシロチョウと区別ができます。
昨年5月連休に、長根県南部の坂宇場(国道151号線)を車で走っていましたら、飛んでいる白い蝶は、ほとんどこれでした。
続きをメールします。
ウスバシロチョウは、左から2列目下から2つ目の蝶ですが、似たような白い蝶は、最もメジャーな「モンシロチョウ」を筆頭に数種類います。
左から3列目に、8種類の白い蝶がいますが、どれがモンシロチョウでしょうか?
正解は下から3つです。上から順番に、
スジボソヤマキチョウの♀
モンキチョウの♀
この2つは、白いですが、実は「キチョウ」黄蝶です。
続いて、
エゾスジクロチョウ?
スジグロシロチョウ
〃
モンシロチョウ
ナミエシロチョウ
ウラナミシロチョウ
この標本は自分で作ったものではなく知人からもらったものですが、この内、自分で見たものは、モンシロチョウ、ウスバシロチョウ、スジグロチョウの3種類のみです。
その他のものも、今後見つけてみたいです。
モンシロチョウと思っても、実は違う蝶の可能性があります。「シロチョウ」を見つけ際には、本当にモンシロチョウか、是非ご確認ください。(2013/1/12)
若山先生へ
シロチョウが入っていた標本箱は「ドイツ式標本箱」と呼ばれるもので密閉性が高く、開けるのに一苦労します。
この中に防虫剤(むかし、着物や洋服タンスに入れた「しょうのう」と言われるもの)を入れますが、蝶の羽は丈夫で、防虫さえすれば、半永久的に持ちます。
防虫剤は1〜2年で追加をします。
密閉性が高いといえば、私の家にはこんなものがあります。
写真写りがイマイチですが、ミヤマカラスアゲハ(春型)を洋酒のミニボトルに詰めたものです。
底が取り外しできる偽物のボトルではありません、れっきとした本物、ガラスのボトルです。
普段、晩酌等をしないため我が家に空き瓶がなく、ボトルを手に入れるのに、わざわざミニボトルを買ってきて中身を抜きました。
春型は小型でミニボトルにちょうど良いサイズです。夏型ではとても大きくて入りません。
どうやって蝶をボトルの中に入れるか、いわゆるボトルネックをどう通すのか?
初めて見た時には大変驚きましたが、やって見ると意外に簡単に入ります。
幼虫からボトル内で育てて羽化させるわけではありません。
ちょっとかわいそうな話ですが、蝶の羽は生きているときは意外と柔らかく
固くならないうちに、薄い紙などで葉巻のように丸めてボトルネックを通し、
中で広げます。
中に入れてから「展翅」をしますが、これが大変難しいです。
綺麗な形をなかなか作れず、写真の物は、ベテランの方に作っていただいたものです。
蝶の羽は、綺麗で、柔らかくて、丈夫で、ちょっと不思議です。(2014/1/13)
前述した「モンシロチョウ」の写真を見つけましたので、添付します。
今までの写真は「すっぴん」でしたが、今後のものは化粧(リタッチ)させていただいています。
白いものと黒いものは写真を取りにくいのですが、偶然、背景が黒くて、この写真は蝶の細部まで写っている私の中では数少ない写真です。(2014/1/19)
モンシロチョウ
モンシロチョウは、家の周りでもごく普通に見られる蝶ですが、モンシロチョウと並んで普通に見られるのが「アゲハチョウ」です。
一般的にはアゲハチョウですが、"蝶屋(てふや)"さん間では「ナミアゲハ」と呼ばれています。「ナミ」とは極普通ということのようです。
ナミアゲハ
次もよく見られる蝶で「ヤマトシジミ」です。ちっちゃな蝶が飛んでいたら、まずこいつの可能性が高いです。
ヤマトシジミ
カバマダラ
昨年も多数の台風が襲来し、少なからず各地で被害がありましたが、蝶を観察するようになって、台風はマイナスだけではなくなりました。
台風が南の蝶を巻き込んで、日本に連れてくるそうです。「迷蝶」という言い方をするそうです、こちらでは渥美半島が有名で、台風通過後、ベテランの方々は、丸秘のポイントへそれを探しに行くそうです。昨年は「リュウキュウムラサキ」なる蝶が観察されています。
トンボでも同じように「迷トンボ」が存在するようで、こちらは浜松市内にそのポイントが有り、伊豆ナンバーを筆頭に、京都・栃木ナンバーの車など、県外からも観察に来ておりました。
カバマダラ
ところで、今回のお題の蝶ですが、「カバマダラ」です。残念ながら写真のものは、台風起因のものではありませんが、本来、本州にはいない蝶で、南方の蝶です。食草は「フウセントウワタ」で、生け花用に栽培している畑でどこから来たのかはわかっていませんが、数年前より時々発生しています。
浜松市内では、一つの畑で4000匹ほど発生した年もあり、ニュースでも報道されました。当時の模様をyou-tubeに投稿されている方がいますので、リンクを貼り付けておきます。
写真はその年に撮影したものです。農家にとっては害虫で、写真には写っていませんが、殺虫剤を撒かれて地面に多数の蝶が落ちていました。もちろん撮影のために、農家の方の許可をとって畑に入っております。(2014/1/24)
アサギマダラ
マダラの名前のつく蝶に「アサギマダラ」というのがいます。長距離を飛翔するので有名な蝶です。各地で羽にマーキングをして、どこまで飛んでいったのか確認する行事なども行われています。
夏場は標高1000m当たりまで行かないと見られません。秋には数百m以下まで降りてきます。
タカの渡り同様、秋はまとまった数で西に向かいます。タカほどではありませんが、上昇気流を利用して高度を上げ、滑降するようにして距離を稼ぎます。長距離を飛行する割に飛ぶスピードは早くなく、羽ばたきもアゲハチョウに比べるとたいへん遅いです。優雅な飛び方をします。
アサギマダラ
1枚目は秋に撮ったものですが、こちらは春先に撮ったものです。春先にもごく稀ですが、出会うことがあります。1枚目は花の陰に数十頭いますが、2枚目の時は写真の1頭のみでした。
ミスジチョウ
羽に三本の白い筋があるのでミスジチョウ、一本でイチモンジチョウ。では二本は・・・。見たことは無いですが、二本もいるそうで、フタスジチョウというそうです。
ミスジチョウにも、一本目(写真の一番上)の形でバリエーションが有り、ミスジチョウを筆頭に、オオミスジにコミスジ、リュウキュウミスジにホシミスジなど。写真は正しくは「コミスジ」と呼ばれる種類です。
イチモンジチョウ
そして、イチモンジチョウ。同じように羽の表が見られる写真があると良かったのてすが、お見せ出来るシロモノがなくて、ちょっと変わった羽の裏が見られる写真を添付しました。
イチモンジチョウにも数種類あり、オオイチモンジに、アサマイチモンジ。
オオイチモンジは蝶屋の憧れの蝶のようで、この蝶に会いたくて北海道に一ヶ月行くという方とお会いしたことがあります。なんでも♂♀ペアの標本が1万2000円ほどするそうで、皆、\に見せられている??ようです。
本州には、標高の高い場所でも見られます。静岡県では、地図上の一番北端の尖った先、大井川の源流部分で見られるそうです。残念ながらまだ見たことがありません。
ムラサキシジミ
もっと綺麗な蝶はたくさんいるのですが、まだ、見つけられなくてすいません。
私のライブラリーの中では、螺鈿細工っぽいものがこの2種類。上は「ムラサキシジミ」です。
後ろ羽に突起があるものは別種で、「ムラサキツバメ」といいます。この種の仲間では「ルーミスシジミ」という絶大の人気を集めているものがいますが、なぜ人気があるのか、まだ私はその価値を認識できる域に達していません。
生息が限られているようで、三重とか千葉では見られるようです。集団で固まって成虫で越冬するようですが、まだ、見つけられません。
カラスアゲハ
そしてこちらが「カラスアゲハ」。飛ぶのが早くて、写真を取るのが大変です。
地面に降りて「吸水」している時が意外とチャンスで、比較的近づいても逃げないことが多いです。
更にきれいな「ミヤマカラスアゲハ」や「集団吸水」もする模様を、是非、写真に収めてみたいものです。
ミヤマセセリ(ダイミョウセセリ)
セセリチョウの仲間で「ミヤマセセリ」といいます。なぜダイミョウか、勉強不足でちよっとわかりません。
セセリチョウで一番有名なものは、「イチモンジセセリ」です。よく花壇で見かけるちっちゃな蝶で、こちらでは、子どもの頃には皆「シーチメッコ」と呼んでました。
セセリチョウにもたくさんの種類がいますが、代表してこの一枚を送ります。蝶の写真は、みどり色の背景になりがちですが、こちらはピンク色で趣きも少し違います。
ヒオドシチョウ
ポジション的には、ま後ろから撮れると左右の羽が均等に写って良いのですが、逃げ足が早くてなかなか撮れません。
そのくせ、このように木道など通り道にいて、相手からスクランブルをかけてきます。
タテハチョウの仲間の「ヒオドシチョウ」です。タテハチョウの仲間は、オスがこのようにメスが通りそうなところに縄張りをはって、待ち伏せていて、近づくと急発進してアタックてきます。
雌だけにアタックしてくれればよいのですが、見分ける力がないのか、他のオス同様に追い払おうとしてなのか、人が近づいてもスクランブル発進。
「ヒオドシ」は写真では見られませんが、翅の裏側はね木の皮のような焦げ茶色の色をしています。飛んでいる姿は、見かけ以上に、派手です。
火の鳥、ならぬ、火の蝶が飛んでいるようです。(2014/1/26)
若山先生へ
メール有難う御座いました。機会がありましたら、是非、寄らせていただきます。
昨年の鴨川の桜(一人息子と女房です)。
私の仕事(経営管理)は社内が相手で、ほとんど会社から出る機会がありません。昨年は、本社がBIツールを導入するとのことで、一緒に、何社かを見て回りました。本当に何年ぶりかの出張でした。
東京方面では、カシオとTDKラムダを見学に行きました。ソフト(BIツール)は、IBMとORACLEを検討しましたので、それぞれの本社にも行きました。北青山にあるORACLEのセンターには本当に目を見張りました、田舎の会社とは随分と違うものです。
結局、ORACLE Hyperionを導入してシステムを構築し始めていますが、結構時間がかかっています。
それとは別に、80万円のサーバーを立てて、OSには無償のLinux-Debian、アプリケーションも無償のPHP、MySQL、JPGraphを使って自部署で部下とともに経営管理用のアプリケーションを作ってます。
1億円対80万円ですが、80万円で作ったシステムはなかなかのものです。
(2014/2/4)
浜松市内の桜は散り始めていますが、市内北部では今が満開です。
こちらは2週間前の写真ですが、今年も春の妖精「ギフチョウ」に会いに行ってきました。(2014/4/6)
ギフチョウ
息子が暮に、スノーボードで怪我をして、京大医学部付属病院に入院しています。
先般、学祭で校内を見たばかりで、今度は大学病院内も見る機会に恵まれるとは思いませんでした。
そんな息子も、春からは社会人です。
東京のちっぽけなソフトウェア会社に勤めて、中国からリモートワークするそうです。
そんな訳て、今年は、私浜松、妻京都市内の息子のアパート、息子病院とばらばらの正月を迎えております。(2015年正月)
長野県大町
クモマツマキチョウ
浜松・クロヒカゲモドキ
京都・キマダラルリツバメ
京都・圓光寺の紅葉
今年は3月初旬に蝶の写真撮りに初チャレンジ、先輩に連れて行ってもらいました。
サイズは1mmくらいの小さいものです。
アラカシの新芽にきちんと産み付けられています。
ヒサマツミドリシジミという蝶々の卵です。
こちらは羽化して空になったものの写真ですが、こんな感じで産み付けられています。
拡大すると、こんな不思議なデンプルが卵表面についています。
蝶の種類によって、この形が異なります。
残念ながら今回が初めての卵撮影で他の種類を紹介できませんが、蝶の種類ごとに異なっていて、大変不思議です。
こんな感じの林から見つけ出すのですが、まさに神業です。
ゴイシシジミ 愛知県・茶臼山
同期の中村守仁のメール変更通知をくれたついでにゴイシシジミが一緒に送られてきた。
(2016/10/4)
アサマシジミ、車山・池のくるみ
ヒメシジミ 車山・池のくるみ
次の晩、2枚が追加された。今頃、台風18号が佐渡沖だそうです。
迷 蝶
沖縄周辺にしかいないような南方系の蝶が、北上する台風に巻き込まれて、本州に運ばれてくるものです。
浜松周辺でも、年に数例、発見されます。
地形的なものが有るようで、お隣・愛知県では渥美半島でよく見つかる場所があり、先日の台風の後に見に行ってきました。
その時は同場所で、他のかたが発見され、残念ながら見つけられませんでした。
ところが、本日、家から5分のところでついに「迷蝶」を見つけました、万歳!!
リュウキュウムラサキと呼ばれる蝶で、南西諸島南部に土着の蝶です。
台風に巻き込まれて飛ばされてきた「証拠??」に、羽はボロボロで、随分弱っていました。
リュウキュウムラサキ
南西諸島から直線距離で1000キロはありますから、風で飛ばされるというよりも
台風(低気圧)に吸い上げられて、数千?1万メートルの高さまで舞い上げられ運ばれるのだと思います。
その高さであれば、何処かにぶつかることはなく、そしてダウンブローで下りてくる感じだと思います。
今日の撮影の主目的は、実はこちらでした。
熟した柿に群がる、ウラギンシジミ
(2016/10/8)
ヤクシマルリシジミ
名前から分かる通り、もともと南方系の蝶々です。
地球温暖化の影響か、生息域が徐々に北上してきています。
現在の北限が、浜松近辺です。
(2016/10/19)
Webmaster注
2012年の秋、埼玉県の日高市巾着田の彼岸花の見物に行った。川越のコーヒー店の主人が「小川にウスバカゲロウがいるから見ておいで」と言う。確かにいましたよ。でも、言われていなければ見過ごしてしまうくらいです。
うすばかげろう
生きて飛んでどこかに行ってしまう生き物の写真を撮るのは忍耐が要ります。浜松弁天島では蝶々が一杯いるのでしょうか。
東京の都心で蝶を見ることは滅多になくなりました。(2013/12/25わかやま)
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