私も卒業しました

正月早々入院騒ぎで始まった2010年が終わって、2011年はハッピーな年にと思っていた矢先、今度は大震災をきっかけに日本中がどん底に突き落とされるいやな年になりました。

未だ東電原発事故には根本的な問題解決案はなく、収束の見通しさえも語られず、“Beginning To See The Light”とはなりません。3月に予定されていた楽しいはずのゼミ合宿、卒業式、同祝賀会、私の慰労会もすべて中止となりました。

そんな区切りの悪い状態のまま3月末日を以って、42年間に亘って教鞭をとった法政大学を70歳で定年退職いたしました。津波に押し流されるがごとき思いです。然るべき場所で、退任の名演説をしようと思っていたにもかかわらず、その機会もないままです。しかし、若山研究室歴代の卒業生526名、彼らは何物にも代えがたい私の財産です。

同時に工学部経営工学科も62年の歴史を閉じました。奇しくも経営工学科最後の卒業生と一緒に卒業することになりました。こんな目出度いこと嬉しいことはありません。

数年前のある朝、90歳でボケのお袋が「お前、何処に行くのだ?」「学校だよ」「まだ、卒業できないのかえ?」と言いました。これには大笑いしましたが、そのお袋も今年の10月には3回忌です。長い間、学校に通い続けたものです。

新設の理工学部経営システム工学科は4年目を迎えました。したがって、この3年間に旧学科の開設科目が年々廃止されて、私の担当授業も半期ごとに減って最後はゼミだけとなりました。

急に何もかもがなくなったわけではないので、何の変化も感じないくらいです。私の生活は春休みが続いているだけ、でも、相変わらず雑用で多忙です。退屈している暇はありません。

とは言っても、基本的に「毎日サンデー」です。どうぞ、我が家にお遊びにいらして下さい。

(わかやま・2011/4/1)